金閣寺

音楽は夢に似ている。と同時に、夢とは反対のもの、一段とたしかな覚醒の状態にも似ている。音楽はそのどちらだろうか、と私は考えた。とまれ音楽は、この二つの反対のものを、時には逆転させるような力を備えていた。–「金閣寺」三島由紀夫

この夏にツアーしている時にベースの甲斐くんとなんかこんなようなことを話したなぁと思った。
ミュージシャンは夢の中に生きてるのかなぁ、でも音楽って”現実”よりももっと現実的だよね。みたいなことを。

枕の向き

北枕にしてみました。
あまり良くないって言う説といいって言う説とありますがどうなんでしょう。
今までの経験で言うと北枕の方が寝起きが悪い気がします。

最近Bill FrisellのアルバムでJim Keltnerがドラムを叩いているやつを聴いています。
音の選び方や並べ方が僕にはとても新鮮です。それからシンプルなのが素晴らしいです。

複雑=すごい

とかいう感覚、ほんとナシです。

シンプル=すごい

っていうのもまた違いますけどね。

そもそもそういうことじゃないっていうことです。

書き写し

この夏は移動中ずっとmoleskineのメモ帳みたいのに日記を付けていたので、今日はそれを普段つけている5年日記に書き写すという作業をした。別にしなくてもいいんだけど、これをしないと時間が先に進まないような気がして。(5年日記は分厚くて重く、持ち運びには適さないので常に名古屋の家においていた。)

それほど時間は経っていないのに、読み返していると移動距離が長かったせいか、これがあったのがこの日の翌日だったんだという事がたくさんあった。

時間の流れってやっぱり相対的なもので、個人の主観で速度が変わるものなんだなと思った。

あと2セメスター、実質的には1年もない。
正直、いまの “学校” から学位と頭でっかちになる知識以外に何かを得られるのか相変わらず不安だけど、心を閉ざさないようにしてれば1年目みたいにまわりの学生達やミュージシャンからいろいろ吸収できるんだと思う。とても楽しみ。九月から変わる住環境もきっと僕の生活にいい影響をもたらしてくれるはず。

僕にとって卒業までのあと9ヶ月がどんな速度で過ぎていくかはまだわからないけど、できることをしっかりしてできないことにも挑戦して充実させていこうと思います。

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長くなるけど、水曜日にTyshawn Soreyのグループを初めて観た。僕にとっていままでに聴いた事のないような音楽で自分の中にスッと入ってこなかった。悪い意味ではなく、いい意味で。
こんな聴いたことないような新しい事してるなんてすごいなと思った。また是非見たい。

僕の最近の音楽は、自分や聴き手の心の中の、懐かしさを感じる部分、それこそ原風景みたいなものを大事にしていく音楽だけど、それとはまったく逆の視点から音楽してるのがとても新鮮で羨ましかった。

それってとても勇気がいる事だけど、そうやって先に進んでいくんだよな、何事も。